「ゆとり」教育の本質を描くすでに過去の教育施策として悪評が定着し葬りさられようとしている「ゆとり教育」ですが、その全てがいけなかったのか、どの部分は生かしていける内容なのかなどについて綿密な検討がなされたとは言えません。本書では、詳しいデーターを駆使しながら、「ゆとり教育」の本質を鋭く描き出しています。
著者の指摘する「ゆとり教育」を実現して行くに際してのいちばんの問題は、理念はどれほど素晴らしいものであっても、その実現を「学校の先生たちがちゃんとやってくれるかどうか」と現場に丸投げし、具体的な方法を示すことが出来なかったことにあるとしています。
新しい学習指導要領が始まり「ゆとり教育」批判はすでに時代遅れの感がありますが、今、本書を読むことでもう一度何を残していくべきかを確認できると思います。